notes
見たくないもの
>僕らは働けなくなるまで働きましょう(NHKスペシャル「老人漂流社会」) – アゴラ 言論プラットフォーム
ほんときっつい。番組見てないけど。
記事中、
“年金がもらえる高齢者はふつうに働いていれば生活できる…働けなくなったら、堂々と生活保護を受ければいい”
…としているけど、高齢になってまともに長時間働けないから大変なのよ。そして簡単には生活保護って受けられないぜ。僕ら世代からみて負の感情すら感じる年金生活でさえ、暮らせない。
僕が国立でない大学に行くことになったとき、父は「俺は息子ひとり大学に行かせるくらいは十分働いてきたつもりだ。」といって生命保険を解約してきたらしい。亡くなってから聞いた。父の棺は簡素だった。
そんなプライドじゃ行きていけない時代になっているのは頭では理解するけど、他人が、数十年行きてきた人の誇りをないことにできるのかな。いまの時代のひりひりする格差をないことにできるのかな。
“この番組の不可解なのは、今、そういう世代間格差が社会問題として火の手を挙げようとしている中で、NHKはなぜあえてそれを煽るようなフレーミングをしてしまったのか、ということ。”
…これには同意する。メインの視聴者層をみれば、そりゃこうなるよなと理解もできはするけど、やっぱり変だ。
デザインに関わる身からすると、この番組は毎回ほんとうによく出来たビジュアルで感心する。と同時に、吐き気がする。啓発と議論は必要だけど、やっぱり不快さと不安しか残らない。中立な問題提起というより煽りに見えてしまう。ひたすら動揺を誘う。
見える化は正義なんだろうか。